日本で暮らす外国籍の方も多くいらっしゃいます。その中にはお仕事や日常生活で車を利用するために、日本で運転免許の取得を検討されている方も多いのではないでしょうか。日本で運転免許を取得する方法としては、母国で取得した運転免許を切り替えるための試験を受験して取得する方法と、日本人の方と同様に自動車教習所で教習を受けて運転免許を取得する方法の2つに分けられます。この記事では日本の合宿免許で運転免許を取得する方法に焦点をあてて、解説していきたいと思います。とはいえ、異国の地での運転免許取得には日本人の方以上に不安が付いて回ります。「まず、合宿免許に行くにはどうしたらいいの?」「免許を取るのに必要なものって?」「日本語は上手じゃないし難しそう…」など様々な疑問やお悩みもあるかと思いますので、この記事を通して外国籍の皆さんの不安を少しでも解消できればと思います!
目次
外国籍の方にも合宿免許がおススメされるワケ
前述の通り、日本で運転免許を取得する方法は2パターンありますが、日本における国際免許の切り替え試験は非常に難易度が高く、外国籍の方にとっては大変難しいと言われているのが実情です。合宿免許であれば短期間で免許が取得できる他、運転免許取得に向けて日本の交通ルールの理解や運転技術を着実に身に着けていくことができ、料金がお得であることから日本人の方のみならず外国籍の方にも合宿免許がおススメとされています。
合宿免許へ行くにあたって
外国籍の方が日本で運転免許を取得する際の大きな障害となるのが言語の問題。日本の自動車教習所では、ある程度日本語の読み書きができることを入校の条件としていて、ハードルも高いですが、自動車教習所の中には外国籍の方を歓迎している自動車教習所もあります。こういった自動車教習所の場合、外国語を話せるスタッフや指導員が在籍していたり、外国語に対応した教本を用意していたりするので、サポート体制がしっかりとしている自動車教習所を選ぶことで、あまり日本語が得意でない外国籍の方でもある程度入校しやすく、安心して自動車教習に臨むことができます。ただし、すべての自動車教習所が外国語に対応しているわけではなく、対応言語も英語や中国語などといった一部の言語に限られていたりするので注意が必要です。予め合宿免許の予約サイトなどで外国語に対応している自動車教習所について問い合わせるとよいでしょう。
合宿免許に行くための注意点
在留カードの更新に注意
外国籍の方が合宿免許に行く際、必ず必要となるのが在留カードと国籍記載の住民票などです。特に、在留カードは合宿免許期間中に更新が切れてしまう状態ですと自動車教習所に入校できないなど、入校時に支障が出てしまいます。合宿免許に行く前には必ず有効期限に余裕があるかチェックしておきましょう。
延泊になってしまうことも視野に入れておく
合宿免許の場合、最短2週間前後(普通車ATの場合)で卒業できるよう、予め自動車教習所が組んでいるスケジュールに沿って教習を進めていくため、教習の進行ペースも早いです。慣れない中での教習となるうえ、学科の講義についていけなかったりすると、その分教習期間も伸びて延泊になってしまうなんてことも十分に考えられます。延泊することで別途費用がかかってしまうこともあるので、卒業まで追加費用の掛からない卒業保証の付いたプランなどを利用することをおススメします。
卒業後の学科試験に適用される言語が少ない
自動車学校を卒業すると、今度は住民票を置いている都道府県の免許センターなどで本免許の学科試験を受験しなければなりません。しかし、都道府県によって対応している言語が異なる他、英語や中国語が主流で、それ以外の言語は対応していない場合が殆どです。お住いの都道府県の警察WEBサイト、または合宿免許の予約サイトから受験可能な言語を調べておきましょう。
おわりに
ここまで、外国籍の方の合宿免許についてご説明させていただきました。入校の条件や対応している言語の問題などから、日本で免許を取得するには大変なことが多いのも事実ですが、実際に多くの外国籍の方が日本の自動車教習所に通って、自動車免許を取得しています。外国籍の方をバッチリサポートしてくれる教習所も少なくはないので、免許取得を検討している方もチャレンジしてみてくださいね。